プライバシーを保護しデータ連携できる「データクリーンルーム(DCR)」とは?
3月28日(木)17:00-18:00@オンライン開催「AutoPrivacy Demonstration〜ユースケースに沿って最新アップデートを紹介〜」
おはようございます!
プライバシーテック研究所編集部です。
今回は、過去プライバシーテック研究所で公開した「プライバシーを保護しデータ連携できるデータクリーンルーム(DCR)とは?」や「世界のデータクリーンルームサービスとは?AWSやSnowflake、Habuなどを比較してみた」から、「データクリーンルーム」についてご紹介できればと思います。
それでは行きます💪
データクリーンルームとは何か
データクリーンルームが求められる背景
データクリーンルームに取り組むサービス
データクリーンルーム(DCR)とは何か
データクリーンルーム(DCR)とは「プライバシーを保護しつつ、複数事業者のデータを掛け合わせて活用する環境」です。安全な環境下で、個人情報を含めたさまざまなデータを安全に連携させたり分析したりできるようにする環境を指します。
一般的に、自社保有データや他社保有データなどをプライバシーテックなどの技術を活用し、個人を特定できない情報に加工して、データクリーンルーム内で統合・分析できるよう設計されています。
データクリーンルームが求められる背景
ではどのような背景から、データクリーンルームが求められているのでしょうか。ここでは3つの理由を紹介します。
①プライバシー法の強化
データクリーンルームが求められる背景として第一に挙げられるのが、EUのGDPRを皮切りに各国で進んでいるプライバシー法の強化です。特に「個人情報の第三者提供」が厳しくなったのが、ネット広告関連企業に大きな影響を与えています。
②ベンダーによる3rd Party Cookieの規制
プライバシー法の強化により、各プラットフォーマーが3rd Party Cookieの規制を強化したことも、データクリーンルームが求められる背景として挙げられます。特にGoogleがChromeで廃止を決定したことにより、多くの企業がデータクリーンルームに関心を寄せています。
③データクリーンルームは3rd Party Dataを活用できる数少ない手段
3rd Party Dataを活用するアプローチは、大きく分けて2つあります。1つめは第三者提供の同意を取得すること。もう1つは、3rd Party Dataに匿名加工を施す方法です。
しかし、プライバシー法の強化に伴い、第三者提供の同意を取得するのが困難になりつつあります。そこで、3rd Party Dataに匿名加工を施せるデータクリーンルームが注目されているということです。
現時点で、匿名化技術はまだまだ発展段階で、提供されているサービスも多くありません。現状としてデータクリーンルームは、3rd Party Dataを活用できる数少ない手段の1つだと考えられます。
データクリーンルームに取り組むサービス
データクリーンルームは大きく3種類に分けられます。
巨大プラットフォーマーが提供するウォールドガーデンDCR
例)Google Ads Data Hub、Amazon Marketing Cloud
広告主とアドネットワークを仲介するAdTech DCR
例)LiveRamp、AppsFlyer
各企業や独立したベンダーが構築するプライベートDCR
例)Habu、AutoPrivacy
データクリーンルームについてより多くの情報を、プライバシーテック研究所の記事にて紹介しています👇
イベント案内:【3/28(木)開催】「AutoPrivacy Demonstration〜ユースケースに沿って最新アップデートを紹介〜」
3月28日(木)17:00-18:00、すべてのデータを安全に使うデータクリーンルーム『AutoPrivacy』の製品アップデートを紹介するイベント「AutoPrivacy Demonstration〜ユースケースに沿って最新アップデートを紹介〜」を開催します
AutoPrivacyはすべてのデータを安全に使うことのできるデータクリーンルームソリューションです。
AutoPrivacyを導入することにより、プライバシーテック(PETs)を組み込んだデータクリーンルームを構築することが可能です。また取り扱う個人情報は、秘匿化したまま外部と連携できるため、安全に利活用することができます。
国内でのデータクリーンルームの活用事例は、まだまだ多いとは言えません。 そのため、データクリーンルームに対して、「コンセプトは理解できるが、具体的な機能や活用法をイメージできない」という方も多いのではないでしょうか。Acompanyが日々接しているお客様からも、「全体のデータ処理イメージがつかめない」、「どのような形式・構造でデータを出力できるのか分からない」などといったご質問を多数いただいています。
そこで本イベントでは、データクリーンルームやAutoPrivacyの機能紹介に加え、データクリーンルーム構築時の操作を、AutoPrivacyの開発に携わるエンジニアマネージャーの五十川寛基がデモンストレーションします。
Acompanyが公開しているユースケース集の中から、AutoPrivacy上でどのようにデータクリーンルームの構築が行われ、どのような結果が得られるのか、最新のアップデート状況をご紹介します。
こんな方におすすめ
AutoPrivacyにご関心をお持ちの方
データクリーンルーム構築の検討をしている方
データクリーンルームの情報収集をされている方
イベント概要
イベント名:「AutoPrivacy Demonstration〜ユースケースに沿って最新アップデートを紹介〜」
日時:3月28日(木)17:00-18:00
場所:オンライン(Zoom)
参加費:無料
参加方法:イベントエントリーフォームよりお申し込みください
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それでは〜!