Acompany ニュースレター 4/5 号

Acompany ニュースレター 4/5 号

こんにちは。Acompany ニュースレターを毎週配信しております、赤尾です。

先週は、MPCを用いた技術が、中国の国営企業のデータ管理システムに採用されることが発表されるなど、MPCを扱う海外の企業に大きな動きがありました。

先週のニュースをダイジェストでお伝えします。

  • 中国のステートグリッド(国家電網公司)が、Wanglu Techが提供するMPCを利用したブロックチェーン相互運用プラットフォームを、国内のデータ管理システムに採用することを発表

  • TNOが「プライバシーに配慮したデータの使用方法」という白書にて、政府関係者や企業などにMPCや連合学習の発展のための協力を呼びかける

  • InpherがEDPB(欧州データ保護委員会)の個人データ保護に関する文書への助言を発表

それでは、今週のAcompany ニュースレターをご覧ください。

中国のステートグリッド(国家電網公司)が、Wanglu Techのブロックチェーン技術を国内のデータ管理システムに採用することを発表

中国の国営電力会社であるステートグリッド(国家電網公司)は、ブロックチェーン企業であるWanglu Techのブロックチェーン相互運用プラットフォームを、国内のデータ管理システムに採用することを発表しました。

Wanglu Techが提供する、ブロックチェーン相互運用プラットフォームであるWanchainはMPCを使用しており、プライバシーを保護しながらデータを活用することができます。

ステートグリッドは、Wanchainのブロックチェーンテクノロジーを利用して、国内のデータ管理システムをアップグレードすることを目的としています。

MPCを利用したブロックチェーン技術が国営企業のシステムに採用されることにより、今後、プライバシー保護が必要な分野において、MPCなどの暗号化技術の活用が期待されます。

https://technode.com/2021/03/30/state-grid-to-deploy-wanglu-blockchain-for-data-integration/

TNOが「プライバシーに配慮したデータの使用方法」という白書で、政府関係者や企業などにMPCや連合学習の発展のための協力を呼びかける

オランダの研究機関であるTNOは、「プライバシーに配慮したデータの使用方法」という白書にて、政府関係者・企業・研究機関・大学に、MPCや連合学習の発展のための協力を呼びかけました。

TNOは、MPCや連合学習のような革新的なテクノロジーによって、社会的課題を解決することができる一方で、現在は法律・資金・技術などの問題があるため、政府や研究機関などの協力が必要であると述べています。

今回のTNOによる呼びかけによって、MPCを利用する際の障壁や技術的な問題がなくなり、MPCがより大きなスケールで活用されることに期待が高まります。

https://www.tno.nl/nl/over-tno/nieuws/2021/3/samenwerken-ontwikkeling-privacy-vriendelijke-data-analyse-technologieen/

InpherがEDPB(欧州データ保護委員会)の個人データ保護に関する文書への助言を発表

MPCを用いたデータ処理技術を提供するInpherは、EDPB(欧州データ保護委員会)が作成した「個人データの保護のEUレベルへの準拠を確実にするための、転送ツールを補足する措置に関する勧告」という文書に対して助言を発表しました。

Inpherは、上述の文書に対して、秘密計算やMPCの利用について推奨・説明したことを称賛し、国境を超えたデータ転送に対しての説明責任ツールとして、MPCを検討することを強く支持すると、発表した助言にて述べました。

ヨーロッパにおけるMPCや秘密計算を用いたプライバシー保護の流れが、さらに活性化していくと考えられます。

https://edpb.europa.eu/sites/edpb/files/webform/public_consultation_reply/inpher-_edpb_supplementary_measures_comment.pdf