Acompany ニュースレター 3/29号
Acompany ニュースレター 3/29 号
こんにちは。Acompany ニュースレターを毎週配信しております、赤尾です。
先週は、MPCを用いた技術を扱う海外の企業に大きな動きがありました。
先週のニュースをダイジェストでお届けします。
暗号資産インフラプロバイダーのFireblocksがシリーズCで約145億円を調達
ARPAがPhoenix Globalと、MPCおよびブロックチェーンソリューションにおいて提携することを発表
それでは、今週のAcompany ニュースレターをご覧ください。
暗号資産インフラプロバイダーのFireblocksがシリーズCで約145億円を調達
MPCを用いた、デジタル資産の保管・送金・発行を可能にする製品を提供しているFireblocksが、シリーズCラウンドにおいて1億3300万ドル(約145億円)を調達しました。
既存の投資家だけでなく、大手金融機関であるバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)や、テクノロジー産業を中心に金融サービスを行うシリコンバレー銀行(SVB)も出資に参加しました。
Fireblocksが提供する暗号資産インフラは、取引をする際に生成される秘密鍵の取り扱いにMPCを用いることによって、単一の障害点を排除しています。
3/15号のニュースレターでもお伝えした、PayPalによるCurvの買収や、今回のFireblocksのニュースから、MPCを用いた暗号資産インフラを扱う企業が非常に注目されていることがわかります。
ARPAとPhoenix Globalがパートナーシップを発表
プライバシーを保護する計算ネットワークを提供する、中国のベンチャー企業であるARPAが、ブロックチェーン・プラットフォームを提供するPhoenix Globalと提携することを発表しました。
ARPAは、MPCを用いてプライバシーを保護したままブロックチェーンを活用できる技術の開発を手がけており、昨年はMPCの普及・発展に取り組む企業連盟である、MPCアライアンスに加盟しました。
そして、Phoenix Globalとの提携により、消費者のデータを非公開にする必要があるAIやMPCの新たなユースケースにおける、核となる技術の実装が可能になると考えられています。
プライバシー保護に関連する法律が各国で施行される中で、需要が高まっているMPCが様々な分野で発展することに、さらに期待が高まります。