Acompany ニュースレター 3/23号
Acompany ニュースレター 3/23号
こんにちは。Acompany ニュースレターを毎週配信しております、赤尾です。
先週は、大企業による個人情報の閲覧・利用に関するニュースがとても話題になりました。
先週のニュースをダイジェストでお届けします。
CORNAMIとInpherが提携し、完全準同型暗号の商用化に向けて協力することを発表
InpherがAmazonアレクサ基金から戦略的投資を受けることを発表
LINEの中国の委託先が、日本のユーザーの個人情報を閲覧できる状態にあったことが判明し、詳しい事実を説明
それでは、今週のAcompany ニュースレターをご覧ください。
CORNAMIとInpher、完全準同型暗号の商用化に向けて提携することを発表
コンピューターハードウェアを提供するCORNAMIは、秘密計算に取り組むInpherと提携して、商用的に実行できる完全準同型暗号(FHE)の提供のために、協力することが発表されました。
秘密計算の手法の1つであるFHEは、処理速度などのパフォーマンス面に問題があるため、実用化が難しいとされています。
CORNAMIとInpherの提携は、FHEが抱える問題を解決し、商業的に実行可能なFHEを市場に提供することを目的としています。
先週のDARPAによるDPRIVEプログラムに続き、FHEの実用化への期待がより一層高まります。
https://www.design-reuse.com/news/49629/cornami-inpher-fully-homomorphic-encryption-fhe.html
Inpher、Amazonアレクサ基金から戦略的投資を確保
秘密計算に取り組む企業であるInpherは、Amazonアレクサ基金から戦略的投資を受けることを発表しました。
Inpherは、MPCベースの秘密計算技術を用いた「Secret Computing®︎」を開発し、暗号化した状態でのデータ処理を可能にする技術を提供しています。
そして、秘密計算を用いた自社のソリューションで、金融サービス、ヘルスケア、IoT、および消費者向けデバイスにわたる業界の拡大を続けています。
今回のAmazonアレクサ基金からのサポートによって、秘密計算がさらに普及・発展することが期待されます。
LINEの中国の委託先が、日本のユーザーの個人情報を閲覧できる状態にあったと判明
メッセージアプリ「LINE」は、システム管理を委託していた中国企業の技術者が、ユーザーの個人情報を閲覧できる状態にあったことを明らかにしました。
LINEは開発スピードを上げるために、海外企業に一部の業務を委託しており、委託先の企業は業務に必要な情報として個人情報を閲覧することができました。
LINEのプライバシーポリシーに基づいて個人情報の閲覧・利用ができたので、外部漏洩や不正アクセスがあったのではなく、個人情報の利用に関するユーザーへの説明が不十分であったと説明をしました。
LINEはすでに中国企業のアクセス権を剥奪しており、近々、第三者委員会を立ち上げ、プライバシーポリシーや運用についての見直しを行う予定です。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/17/news127.html