Acompany ニュースレター 3/15 号
Acompany ニュースレター 3/15 号
こんにちは。Acompany ニュースレターを毎週配信しております、五十川です。
先週は、海外での秘密計算の普及・発展に繋がるような大手企業の動きがありました。
先週のニュースをダイジェストでお届けします。
決済サービス大手のPayPalがイスラエルの暗号通貨セキュリティCurvを買収を発表。
Intelが完全準同型暗号に関するDARPAのプログラムに参加し、Microsoftと協業することを発表。
それでは、今週のAcompany ニュースレターをご覧ください。
PayPalがイスラエルの暗号通貨セキュリティCurvを買収へ
世界的決済サービスの大手PayPalは、MPCベースの暗号資産ウォレットとカストディを提供するCurvを買収することを発表しました。
先週、PayPalによるCurvの買収についての交渉が進行中だと報じられていましたが、買収が正式に決定したと発表され、2021年上半期に完了する予定です。
今回の買収は、仮想通貨やデジタル資産をサポートするPayPalの取り組みの一環であり、米国外でも暗号資産の影響力が増大すると考えられています。
また、PayPalは仮想通貨を使ってユーザーが物を売買できるようにすることを計画しており、秘密計算が幅広い分野で用いられることが期待されます。
Intelが完全準同型暗号に関するDARPAのプログラムでMicrosoftと協業することを発表
Intelは、米国防高等研究計画局(DARPA)の「Data Protection in Virtual Environments(DPRIVE)」プログラムに参加し、Microsoftと協業することを発表しました。
秘密計算の手法の1つである完全準同型暗号(FHE)は、処理速度などのパフォーマンス面に問題があるため、実用化するには難しいとされてきました。
このプログラムは、FHEの計算パフォーマンスを向上させるハードウェアとソフトウェアの開発を目的としており、FHEが抱える問題の解決に寄与すると考えられています。
そして、DPRIVEプログラムにおけるIntelとMicrosoftの協業によって、FHEの実用化が進み、秘密計算の更なる発展に期待が高まります。