Acompany ニュースレター 10/26号
秘密計算スタートアップのAcompanyは、簡単に秘密計算を実装できるMPC秘密計算エンジンQuickMPCを独自開発
Acompanyは、秘密計算手法のひとつであるマルチパーティ計算(MPC)による秘密計算エンジン「QuickMPC」を独自開発。
世界的に見ても実用的なMPCエンジンは少なく、QuickMPCは実際のビジネス上で運用できる秘密計算になっています。
QuickMPCを用いることで、データを暗号化した状態のまま機械学習や統計分析といった計算処理が実行でき、プライバシーを保護したデータ分析を行えることが期待できます。
https://jp.techcrunch.com/2020/10/05/acompany/
凸版印刷・NICT・QunaSys・ISARAが量子セキュアクラウド技術の確立で連携
凸版印刷・NICT・QunaSys・ISARAは、高度な情報処理と安全なデータ流通・保管・利活用を可能とする量子セキュアクラウド技術の確立に向け4社連携を開始すると発表。
量子セキュアクラウド技術の開発を4社連携のもと推進し、量子暗号技術と秘密分散技術を融合し、データの安全な流通・保管・利活用を可能とすることを目指しています。
この技術により、秘密分散の技術と量子暗号の技術を活用して、今までより堅牢で秘匿性の高いデータの収集・分析・処理・利用が期待できます。
https://jp.techcrunch.com/2020/10/19/quantum-secure-cloud-technology/
米国では、差分プライバシーによるプライバシー保護がますます過熱
Google、Facebook、Appleなどの大手テック企業や米国政府機関は、差分プライバシーを使ったデータ分析の研究・開発を積極的に行っています。
差分プライバシーとは、個人データが識別されないようにしながら大規模なデータセットから学習できるようにするアプローチで、分析の結果から個人データを再識別することもできないように保護ができます。
機械学習のユースケースが世界で爆発的に増え、次なる技術トレンドの芽を探している企業が多い中、データのプライバシー保護は重要なトレンドになっていきそうです。
https://analyticsindiamag.com/differential-privacy-challenge-nist-gary-christine-interview/
Conflux NetworkとFetch.ai がパートナーシップを発表
中国で唯一の国家承認を受けたブロックチェーンプロジェクトであるConflux Networkと、ケンブリッジを拠点とする人工知能研究所のFetch.aiとパートナーシップを発表しました。
Fetch.aiが開発している自律型エージェントツール(AIのツール)とマルチパーティ計算が、ブロックチェーン上に分散型機械学習をもたらし、分散型金融(DeFi)、サプライチェーン、IoT、モビリティに至るまでのユースケースに新たな価値を創造することが期待できます。
