【6月20日-6月24日記事更新のお知らせ】世界最大のプライバシー事件「ケンブリッジアナリティカ」とは何者?
先週は破産者マップや、尼崎市のデータ漏えいなど、プライバシーが注目される事件が多く発生しました
おはようございます🌞
プライバシーテック研究所編集者のはまだです。
先週(220620-0624)は4本の記事を配信しました!
にしても、破産者マップの勢いがすごいですね。加えて、尼崎市の個人情報が入ったUSBメモリの紛失事件などなど。プライバシーに関する話題がたくさんありました。
ということで、今回も先週投稿した記事の紹介と、破産者マップについて少し触れていければと思います。
配信記事はこちら
Function Secret Sharing (FSS)とは?
世界最大級のプライバシー事件「ケンブリッジ・アナリティカ問題」とは何だったのか
連合学習はヘルステックと金融で実用が進んでいる?具体的な導入事例をもとに紹介
匿名加工(マスキング)が進んでいる分野とは?マスキングサービスを一挙紹介
Function Secret Sharing (FSS)とは?
関数 f をシェア化する手法「Function Secret Sharing (FSS)」についての解説記事が公開されました。
ポイント
FSS は 関数 f をシェア化する手法である。
FSS は、下記を行うことをモチベーションとして提案された技術である。
安全な検索
分散データの安全な更新
「安全な検索」と「分散データの安全な更新」を行うために、DPF (Distributed Point Function) という関数が重要な役割を果たす。
世界最大級のプライバシー事件「ケンブリッジ・アナリティカ問題」とは何だったのか
世界最大級の個人情報漏えい事件をご存知だろうか。
Netflixにも『Watch The Great Hack(グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル)』として作品化されました。
あまり日本では知られていないこの事件ですが、どのような問題があったのでしょうか。ケンブリッジ・アナリティカ(CA)の事件について解説しました。
ポイント
CA社は米国の大統領選挙に関与し、広告などで人々を操ることで選挙をコントロールした
CA社は独自のアプリケーションを用いて、Facebookのユーザーデータを収集していた
CA問題のポイントは、個人のデータ主権が実質的に失われている点にある。そしてデータ主権が既に失われていることを、多くの人々が気づいた。
連合学習はヘルステックと金融で実用が進んでいる?具体的な導入事例をもとに紹介
プライバシーテックの一つである「連合学習」。過去、この連合学習について詳しい記事を出していますが、今回はこの技術を活用した具体例を紹介しました。
ポイント
連合学習はプライバシーテックの一つである
連合学習はヘルスケア領域と金融領域で実用が加速している
国内ではまだ確立したプレイヤーがおらず、これからの状態となっている
匿名加工(マスキング)が進んでいる分野とは?マスキングサービスを一挙紹介
匿名加工が世の中に普及するようになり5年が経過しました。
今回はどのような会社が匿名加工についてのサービスを展開しているのか調査、記事にしました。
ポイント
個人情報保護法(2017年施行)で新設されたマスキング(匿名加工)情報の利活用数は2017年度末で約300社だったのに対し2020年3月は約500社となっている。
業界別に見ると小売業、保健福祉業の順で多く、小売業では調剤薬局・ドラッグストア、保険福祉業だと健康保険組合での利活用が多い。
マスキング情報は加工に手間がかかり高度にマスキングすると情報の欠損によって詳細に分析ができないなど多くの課題がある
課題はあるものの医療分野を中心にマスキング情報の利活用は進んでおり、新設時の目的であったビッグデータの利活用推進は達成しているといえるだろう
今週のニュース①破産者マップ復活か
また今週は、新たな破産者マップが誕生し、かなり盛り上がりました。
ITmediaが詳しく書いていますが、今回の破産者マップは非表示のためにビットコイン6万円分を支払うことを要求。なかなかに悪質となっている。
ちなみに破産者マップとは、地図上に自己破産した人の氏名や住所をGoogleマップ上に展開したもの。過去の破産者マップ事件に関しては、こちらの記事に書いています。
今週のニュース②尼崎市、全市民46万人の個人情報が入ったUSBを紛失か
驚きを隠せないニュースがありました。
尼崎市は、全市民46万人分の個人情報を含むUSBメモリを紛失したと公表しました。臨時給付金に関する給付業務を委託していた事業者の社員による紛失といいます。
また記者会見にて、尼崎市の職員がパスワードについて質問があった際「英数字13桁のパスワードを設定している。解読するのは難しいのかなと考えている」と返答したことから、パスワードの組み合わせを総当たりで試す「ブルートフォース攻撃」がしやすくなるという指摘が相次ぎました。(参考:ITmedia)
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