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【第47号】Acompany ニュースレター 10/11配信
Acompany ニュースレター 第47号
こんにちは。Acompany ニュースレターを毎週配信しております、赤尾です。
今週のニュースのダイジェストをお伝えします。
MPCアライアンス主催の、MPCに関するイベントの開催が決定
準同型暗号を用いたプライバシー重視のデータコラボツールを開発する企業、約33億円を調達
EAGLYS、SAPジャパンが展開するアクセラに採択、SAPとのコネクタ/API連携の開発に着手
それでは、今週のAcompany ニュースレターをご覧ください。
MPCアライアンス主催の、MPCに関するイベントの開催が決定
10月26日(月)に、MPCアライアンス主催するMPCを用いたデータプライバシーとセキュリティに関するイベント「The MPC Data Privacy & Security Conference」の開催が決定しました。
MPCアライアンスとは、2019年にMPCの研究と普及を目的として設立された企業団体です。アリババ(中国)やTNO(オランダ)、NTT(日本)などのMPCに取り組む世界中の企業が参加しています。
イベントでは、今日のプライバシーやセキュリティの課題を解決するために、MPCがどのように適用されているかについて学ぶことができます。
そして、MPCがどんな場面で、どのように適用されているかをイベントを通じて学ぶことで、世界中の企業や研究機関がセキュリティとプライバシーを維持するためのツールの一部としてMPCを導入する機会になると考えられます。
準同型暗号を用いたプライバシー重視のデータコラボツールを開発するスタートアップ企業、約33億円を調達
準同型暗号を用いたプライバシー重視のデータコラボツールを開発するスタートアップ企業であるDuality Technologies(アメリカ・ニュージャージー州)は、シリーズBで3000万ドル(約33億円)の資金調達に達成したことを発表しました。
同社は、機密情報の漏えいなどなしに、安全にデータ共有や共同作業を容易に行うことができるツールを開発しています。
また、Duality Technologiesは2021年に、DARPA(米国防高等研究計画局)との間で、1450万ドル(約16億円)の契約締結を発表しました。これは、サードパーティと協力して準同型暗号処理に必要なリソースをより効率的に扱える新しいハードウェアを開発としています。
EAGLYS、SAPジャパンが展開するアクセラに採択、SAPとのコネクタ/API連携の開発に着手
準同型暗号ベースの秘密計算に取り組むEAGLYSは、SAPジャパンがグローバル規模で展開するアクセラレーションプログラム「SAP.iO Foundry Tokyo」の2021下期コホートに採択されたことを発表しました。
今回の発表に際してEAGLYSは、同プログラムを通じてSAP ERP製品と自社開発ソフトウェア『DataArmor®︎』シリーズのコネクタ/API接続の開発に着手することを明らかにしました。
今回のリリースでEAGLYSは、「基幹システムで世界トップシェアを誇るSAP ERP製品との連携により、日本および世界のSAPユーザーがあらゆるデータをより安全に、よりシームレスに活用できる環境の実現を目指す」とコメントしました。