2023年のプライバシーテックニュースとは?デジタル庁・テクノロジーマップや、NTT・「秘密計算技術」国際標準化を振り返る
28日(水)19:00-21:00@オンライン開催「攻めと守りのデータ活用最前線!2023年のプライバシーテックニュースを振り返る」のご案内
おはようございます!
プライバシーテック研究所編集部です。
今回は編集部にて作成した、2023年のプライバシーテックニューストピックをご紹介できればと思います。
それでは行きます💪
デジタル庁、「テクノロジーマップ・技術カタログに関する取組」を公開
NTTの「秘密計算技術」が国際標準化
OneTrust、1億5000万ドル調達
SnowflakeがLeapYearを買収
LINE、差分プライバシーと連合学習に関するホワイトペーパーを公開
デジタル庁、「テクノロジーマップ・技術カタログに関する取組」を公開
デジタル庁では、テクノロジーマップ・技術カタログに関する取組の一環で、「規制と技術の対応関係を整理・可視化したテクノロジーマップや、アナログ規制の見直しに活用できる製品・サービス情報を整理した技術カタログ等を整備」しています。この中に、プライバシーテックが「プライバシー向上技術・PETs(個人情報匿名化、秘密計算)」として言及されました。
NTTの「秘密計算技術」が国際標準化
NTTのデータを暗号化したままで処理ができる「秘密計算技術」が、標準規格「ISO/IEC 4922-1:2023」として、国際標準化機構(ISO)から発行されました。
OneTrust、1億5000万ドル調達
同意管理バナーなどを提供するOneTrustは、2023年7月、1億5000万ドルを調達しました。この資金調達により、現在までに調達した資金総額は10億ドルを超え、現在の評価額は45億ドルとなりました。
SnowflakeがLeapYearを買収
データクラウドのSnowflakeは、差分プライバシー技術を保有するLeapYearを買収したと発表しました。
差分プライバシーとは、データに対するクエリの出力に適切なノイズを付与することによって、統計的な有用性を維持したまま、数学的に証明可能なプライバシー保証を提供する、プライバシーテックの一つ。今回の買収によりSnowflakeは、世界で最も機密性の高いデータコラボレーションを実現するとのことです。
LINE、差分プライバシーと連合学習に関するホワイトペーパーを公開
LINEは、技術ホワイトペーパー「Differentia Privacy in LINE Federated Learning」を公表しました。LINEは、差分プライバシーと連合学習と呼ばれるプライバシーテックを、スタンプサジェスト機能へ導入しています。本ホワイトペーパーは、セキュリティエンジニアや開発者に向けに、このプライバシーテックの詳細を説明するものとなっています。
より多くの2023年プライバシーテックトレンドは、プライバシーテック協会のnoteにて紹介しています👇
プライバシーテック協会イベントのご紹介:【2/28(水)開催】「攻めと守りのデータ活用最前線!2023年のプライバシーテックニュースを振り返る」
プライバシーテック協会は、来週2月28日(水)19:00-21:00、オンラインイベント「攻めと守りのデータ活用最前線!2023年のプライバシーテックニュースを振り返る」を開催します。
データ活用の幅が広がる一方、GDPRや個人情報保護法などのプライバシー保護強化の高まりを受け、データ活用とプライバシー保護の両立が急務となっています。
このデータ活用の攻めと守りを実現する手段の一つに、プライバシーテックがあります。最近では、デジタル庁のテクノロジーロードマップにて「プライバシー向上技術」として記述されたり、個人情報保護法3年ごとの見直しヒアリングにて何度か言及され、注目を浴びています。
今回のイベントでは、プライバシーテック協会の会長である高橋亮祐(株式会社Acompany)と、理事である今林広樹(EAGLYS株式会社)と中村龍矢(株式会社LayerX)、そしてアドバイザーの竹之内隆夫(LINEヤフー株式会社)が登壇。
なぜ今プライバシーテックなのか、どのようなトピックが今注目されているのかをディスカッションします。
トピックをおおまかに5つのカテゴリ「法律・官公庁の動向」、「事業者事例」、「海外動向」、「買収・合併」、「研究成果」に分類し、ニュースを深掘りしていきます。 「法律・官公庁の動向」では、デジタル庁・テクノロジーマップや改正次世代医療基盤法を、「事業者事例」ではNTTの「秘密計算技術」が国際標準化やJAL×ドコモ、企業横断データ活用の実証実験を実施などのトピックについて取り上げ予定です。
こんな方におすすめ
データ活用に苦心されている方
攻めのデータ活用をしたいが、炎上リスクに懸念がある方
プライバシーの保護とデータ活用に両立に苦心されている方
新規事業担当者で、データ活用についてリサーチされている方
プライバシーテックがどう社会実装されているか知りたい方
プライバシーテック協会の活動に興味がある方
イベント概要
イベント名:「攻めと守りのデータ活用最前線!2023年のプライバシーテックニュースを振り返る」
登壇者:高橋亮祐(株式会社Acompany)、今林広樹(EAGLYS株式会社)、中村龍矢(株式会社LayerX)、竹之内隆夫(LINEヤフー株式会社)
日時:2月28日(水)19:00 - 21:00
場所:オンライン
参加費:無料
参加方法:イベントエントリーよりお申し込みください
プライバシーテック協会の公式note開設📝
プライバシーテック協会は、公式noteアカウントを開設しました!
今後も、過去のイベントレポートや、プライバシーテック協会の活動報告を公開していく予定です。ぜひご確認いただけると嬉しいです🙌
プライバシーテック協会とは
プライバシーテック協会は2022年、スタートアップ3社(株式会社Acompany、EAGLYS株式会社、株式会社LayerX)で立ち上げた、プライバシーテックの社会実装を目指す業界団体です。ミッションに「日本から世界へ、プライバシーテックで安全なデータ利活用社会を実現する」を掲げています。
活動目的は「①安心・安全な技術としてプライバシーテックを社会に周知し、啓発する」、「②プライバシーテックに関する実証実験及び事業化の推進のための環境を構築する」、「③プライバシーテックに関する現行法の関係整理や新たなルールメイキングを推進する」の3つを掲げています。
詳細は、プライバシーテック協会HPをご確認ください。
それでは🖐️